1818年、英国のケンブリッジシャー。名家に生まれながらも自立し、家庭教師として働く24歳の女性ホノーリアは、外出先から帰宅する途次の林の中で、銃で撃たれて虫の息になっている若者を発見した。何とか応急手当をしようと努める彼女の前に現れたのは、巨大な黒馬を乗りこなす逞しい男、通称デヴィルことシルヴェスター・シンスター。彼は第6代セント・アイヴズ公爵であり、撃たれた若者は彼の従兄弟のひとり、トリィだった。折悪しく襲ってきた嵐を避けるため、ホノーリアたちは近くの小屋に避難し、そのまま一夜を過ごすことになるが……。
店頭にもなくて、古本屋にもなくて、まったく中身を見ないまま、初めて利用する
ブックオフオンライン
で、中古購入。
なので、最初実物を手に取った率直な感想は、
「薄っ!」
リサ・マリー・ライスの「
闇を駆けぬけて」なんて、1冊でこの本2冊分の厚さだよ。
値段だって、他のに比べたら高いなあ、と思ってたけど、これなんて、1冊で800円って…ありえん。。
この作家さんのHSのを読んだ時は、可もなく不可もなくのヒストリカルらしい作品だったので、極端にがっかりすることはないだろうと思いつつ読み始める。
ヒーローは放蕩者で傲慢で横柄で、命令することに、また、人がそれに従うことに慣れている、悪魔と呼ばれる32才の公爵。
ヒロインは育ちもいいし、お金にも困ってないけど、結婚はせず刺激ある人生を送りたいと、アフリカへの冒険旅行を夢見て、それを実現させるまでの間、家庭教師をしている自立した24才の女性。
たしかに、最初の方は、銃で撃たれた若者を、おびただしい血にも怯まず、適切な処置をするヒロインは、毅然として頼りになって理性的。
かなり好みだ。
だけど、嵐のせいでヒーローと2人きりで(遺体は数に入らない)小屋で一夜を過ごしたために、彼から結婚を宣言されてからは、ずるずると、いい様に流されていってる気がする…。
醜聞を避けるために結婚なんかしません、私には夢があるの、って言いながら、彼の美しいお屋敷を見てうっとりして、ここの女主人になるのはどんな感じかしらと思ってるし、ちゃんと計画もしてるのよ、っていうアフリカ行きだって、それなりの年になるまで待つ以外どんな計画を立ててるのかちっともわからない。
「
灼熱の風に抱かれて」の学者ヒロインのように、アフリカへの情熱も、知識も、それを得るための努力もしてないみたいなんだもの。
ただ単に、今の立場に何の束縛もないお金を持ってる若い娘が、自分がいかに無知で無防備か気づきもせずに、刺激的な土地に憧れて行ってみたい、って言ってるだけ。
物見遊山のアフリカ旅行に、危険以外のなにを得るっていうの?
いつになったら、この策略的なヒーローに、バシッ!って言ってやるんだろう、と思いながら、こっちも、ずるずると読んでくんだけど…、ちっともバシッ!と言わないし、それどころか、ただ肉に溺れていくだけだし、、、この作家さんってこんなのだったかしら。。。
下巻はさっさと読んでしまおうかしら、って気になってくるわ。。。


