結婚式は聖夜に (ハーレクイン・アメリカン・ロマンス)Dallas Schulze/著 斉藤薫/訳
(1993/12) 217ページ
顔は見えないけど、あの姿はまちがいなくニック。テス・アームストロングは思わず、植木の陰に身を隠した。友人のパーティーに招かれて来て、五年ぶりに別れた夫に会うとは、思いもかけないことだった。いまはもうすっかり気持の整理もついて、ニックのことは忘れたつもりになって暮らしていた。二人はクリスマスに結婚式を挙げ、次の年のハロウィーンに離婚した。テスが愛したたった一人の人、目が合ったらそれだけでテスのすべてが燃え上がってしまう男性、身も心も彼に没入してしまい、自分がまるきりわからなくなってしまう相手、それがニックだった。恐れたとおりに、そのパーティーの夜、テスは何がなんだかわからないうちにニックの部屋に行き、彼とベッドに入っていた。別れた夫と一夜をともにした。それだけのこと…。だが、何週間かののち、テスは妊娠を確認した。