雑貨&ロマンス

〜雑貨&既読ロマンス本のあらすじ・感想〜

「そして夜がくる」 リン・エリクソン S300 

そして夜がくる (ハーレクイン・スーパーロマンス (S300)
Lynn Erickson/著 大倉貴子/訳
(1996/02) 283ページ

深夜、カレンは勤務先の病院から、思い切ってミゲルに電話をかけた。「ミゲル、今度午後に会えない?昼間に会える日を教えてちょうだい」「昼間は外に出ないようにしているんだ」長い沈黙のあと、彼が答える。カレンの頭になかでいくつもの疑問が浮かんでは消えた。ミゲルは私にはもったいないほど、すてきな人。でも、どこか普通の人とは違っている―。外国なまりの古風な言葉、優雅な物腰、宝石のように深みのある瞳。そして、氷みたいに冷たい指をして、極端に小食で…。質問をすればするほどわからなくなって、カレンは途中で電話を切った。彼女はそこでふと、数日前に読んだ新聞記事を思い出していた。"…血を大量に失った男性が発見され、首に小さな傷跡…"カレンは怖くなって、その記事のことを頭から振り払った。ミゲル…あなたはもしかして…?

「翼に祈りを」 リン・エリクソン S253 

翼に祈りを (ハーレクイン・スーパーロマンス (S253)
Lynn Erickson/著 井上碧/訳
(1994/02) 284ページ

機体が大きく傾き、スチュワーデスのアンナは乗客に警告を発した。迫る地面。やがてとほうもない衝撃と共に、彼女は意識を失った…。事故から二ヶ月。アンナは精神力を総動員して職場に復帰していた。しかし、乗員乗客の大半である四十二人もの死者を出したあの事故で奇跡的に生き残れた幸福感は、彼女にはなかった。秋には結婚するはずだった婚約者のジム。彼はもういない。ジムは事故機の機長だった…。国家運輸安全委員会が事故原因究明に乗り出しているが、なんだか機長の操縦ミスを疑っている感じがする。今日も、頭が固いと評判の調査官ギャロウェイとの面談が待っているが、いったいどう言えばいいだろう。今もジムと会っていることを。なにか言いたげな、悲しげな様子で、彼が私の前に現れることを…。

「時の旅人」 リン・エリクソン S280 

時の旅人 (ハーレクイン・スーパーロマンス)
Lynn Erickson/著 宮崎淳子/訳
(1995/04) 284ページ

日差しがまぶしくて、テスはまばたきをした。苦い海水がこみ上げてきて喉がつまる。テスは咳きこみ、力なく吐いた。ここは船の上。横たわる床がいつまでも揺れ続けている…。今までの出来事が脈絡なく浮かんでは消えていく。わたしはキーウェスト沖で潜っていた。そして古いネックレスを見つけ、突然激しい潮の流れに巻きこまれ…おぼれて…ここにいる。見ると大勢の粗末な見なりをした男たちに、まわりをとり囲まれていた。でも彼らがしゃべっているのはスペイン語みたいだ。と、男のいかつい手が何本ものびてきてテスを乱暴に立たせた。さらに剣とかぶとを身につけた軍服姿の男が現れ、男たちに命令を飛ばす。ここは帆船の上。三本マストのてっぺんに風にはためく長旗が見えた。あれは十七世紀のスペインの旗。大学で歴史を学ぶわたしにはよくわかる。スペインのガリオン船…これは全部現実なの。ついさっきまで、二十世紀のフロリダで海に潜っていたはずなのに…。

「ときには傷ついても」 リン・エリクソン S261 

ときには傷ついても (ハーレクイン・スーパーロマンス)
Lynn Erickson/著 日野てるこ/訳
(1994/06) 284ページ

病原菌研究の分野で世界的に有名なドクター・ウォーレンは、自己中心的で冷淡で傲慢、いわゆる人に嫌われるタイプだ。かたや、医学研究施設専門の財政コンサルタント、マージョリーは、子供のころの事故で片足を悪くし、そのせいで人に心を開けない。美人で頭も切れるが、冷たい“氷の女王”と噂されてきた。そんな二人が、ある未知の病原菌による事故がきっかけで顔を合わせた。やがて、全世界を危機に陥れると言っても過言ではないその病原菌が、精神のバランスを崩した一人の科学者によって持ち出されてしまう。彼を見つけ出し、ぜがひでも病原菌を取り戻さねばならない。必要に迫られ、ウォーレンとマージョリーは二人して、病原菌を追ってヨーロッパを縦断することになる。息の合わない珍道中の間に、彼らはいつしかひかれ合っていく。が、不器用な二人は人の愛し方を知らなくて…。