その一言が言えなくて (ハーレクイン・イマージュ)Day Leclair/著 吉田洋子/訳
(1999/07) 156ページ
ヨーロッパに長期出張中だったニックは、予定を早めて帰国した。九ヵ月前に一夜をともにしたダニーのことが気になったからだ。思ったとおり、ダニーは妊娠していた。今日明日にも生まれるという。僕の子供だ。ニックはその場でダニーに結婚を申し込んだ。だが、亡夫との冷たい結婚生活に傷ついていたダニーは、二度と愛のない結婚はしないと心に決めていた。ニックは、彼の開発するコンピュータープログラムと同じで、感情なんてかけらもない。そんな人と結婚したらどうなるか…。しかし、結婚は一年限りでいいと言うニックに押しきられて、ダニーは彼と結婚し、無事女の子を出産した。やがてニックの生活を通して、少しずつ彼のことがわかってきた。彼には感情がないのではない、それを表現する方法を知らないだけ。ダニーはなんとかして彼の心を開かせようと試みるが…。
かなり、忍耐強いヒーローです。
5年間片思いし、恋焦がれていた彼女とたった一夜過ごした後、強い自衛本能から、また9ヶ月近くも離れている。
研究に没頭する科学者の両親に全く気にかけられなかった子供時代を考えると、彼の言動も行動も、閉め出されない家庭のぬくもりを求めているのがひしひしと伝わってくる。
もう傷つきたくないダニーの気持ちも理解できる(ほんとに亡夫は最低!)だけに、彼女が自らが呼び水にならなければ、と気づいてくれてよかったです。
「パン屋の製品に火をつける意味を説明してください」 by ジェム
セキュリティーコンピューターが微妙な位置にいます。
笑わせたいのか、和ませたいのか、キューピッドになりたいのか。
機械なので真剣だということは確かですね。


