危険な関係 (シルエット・ロマンス)Christine Scott/著 塚田由美子/訳
(2000/06) 156ページ
「私のために子供の父親になってほしいの」どうしても赤ちゃんが欲しいリリーは、友人で、離婚訴訟専門の弁護士エリックに頼み込んだ。仕事柄、結婚というものに懐疑的な彼がうろたえるのを見て、リリーは付け加えた。「精子のドナーになってくれるだけでいいの」結婚はせずに、人工授精で子供をもうけるつもりなのだ。なぜなら、彼女の一族の女性には呪いがかけられていて、結婚して一年以内に相手の男性はみんな天に召されてしまうから。実際、三年前リリーが結婚した男性は、挙式後ほどなく飛行機事故でこの世を去ってしまった。渋るエリックの協力をやっと取りつけ、リリーはめでたく妊娠する。ところが、それを知るやエリックは急に結婚しようと言い出した。