美しき奇跡 (シルエット・ロマンス)Carolyn Zane/著 山口絵夢/訳
(1997/09) 156ページ
こんなはずじゃなかった。これでは予定とまるで違う。医師の診断を聞き、イレインは呆然となった。唯一の身内であるいとこ夫婦が火災で死亡したショックで、彼女は自分が背負っている重大な役目のことを忘れていたが、今、現実に引き戻された―妊娠の告知。子供のできないいとこ夫婦は代理母の相談を持ちかけ、出産後の責任は一切負わない契約で、彼女も同意したのだった。テレビ局の敏腕プロデューサーとして恐れられ、相談する相手もなく、一人苦悩していた彼女を心配してくれたのは、彼女がもつとも厳しい要求を出してきた部下のブレントだった。イレインは彼の温かく思いやりある人柄に触れ、生まれて初めて、他人に素直な自分を出していく。やがて二人は行動を共にするうち、互いを愛するようになる。