夢の家 (ハーレクイン・イマージュ)Leigh Michaels/著 古沢絵里/訳
(1996/07) 156ページ
風の吹きすさぶ墓地には、最後の別れを告げる人々が集まっていた。明るく愛情深かったグレタ…ジェイミーはこみ上げる涙を抑えた。参列者から離れて、ただ一人の肉親であるグレタの甥が立っている。黒いコート姿のサイモンには人を寄せつけない雰囲気が漂う。けれどジェイミーは葬儀のあと、彼と話さなくてはならない。グレタとともに進めていた“夢の家”のチャリティー企画のことで。庭に囲まれた白いれんが造りのグレタの屋敷をそのまま使って、インテリアデザイナーたちが腕を競い、有料で公開することになっていた。しかし話を聞いたサイモンは続行を断り、企画は暗礁に乗りあげた。遺産を相続した人の決定だから仕方がない…とあきらめかけたとき、グレタが遺書の中でジェイミーを遺言執行人に指名していた。それを知ったサイモンの緑の瞳に、疑惑と意味不明な炎が燃えあがった。